「考えてばかりいると、日がくれちゃうよ」
この言葉は、実はもっと長い詩からの抜粋である。
自分は技術士を受験できる資格を得てから2年目で合格し、技術士としてとてもエキサイティングな仕事を沢山経験させてもらえた。また、多くの先輩、後輩、同僚から技術士受験のアドバイスを求められてきた。私にアドバイスを求めた方の合格率は、統計を取った訳ではないが、平均的な合格率を大きく上回っていると自負している。
しかし、中には受験勉強を開始しても、実際の受験を見送る方もいた。彼らは、一様に次の発言をしていた。
「仕事が忙しくて、受験勉強が進まない、このままでは自信ないので来年受験する」
自分はとにかく挑戦するならば、合格する気で時間を作ればいいと思っていたが、そうでない人もいることを知った。私からは、彼らに次のように話している。
「それでは、時間がいやというほどできる定年後に受験してはいかがですか」
思いっきり皮肉であるが、この皮肉で発奮された方は大半が1〜2年で合格し、この皮肉にさえ何とも思わない方は、大半がいまだに受験生である。
参考までに相田みつをの詩を掲載したい。
〜そのうち〜
そのうち お金がたまったら
 そのうち 家でも建てたら
 そのうち 子供から手が放れたら
 そのうち 仕事が落ち着いたら
 そのうち 時間のゆとりができたら
 
 そのうち・・・
 そのうち・・・
 そのうち・・・と、
 できない理由をくりかえしているうちに
 結局は何もやらなかった
 空しい人生に幕が下りて
 頭の上に淋しい墓標が立つ

 そのうち そのうち
 日が暮れる
 いまきたこの道
 かえれない
この詩は本当に胸にぐっと迫ると思いませんか?
「まあいいや、明日にしよう」「時期が悪い」
できない、やれない言訳を考えると、何だか色々と出てきますよ。言訳を考えるだけで日が暮れますよ〜。