「土の中の水道管 高いビルの下の下水 大事なものは表に出ない」
昨今、都市においては電線の地中化が進められている。かつては、電柱と電線が風景としてあったが、見苦しいという発想、地上を少しでも効率的に使いたいという発想で、電線が地球に埋め込まれるようになった。
水道や下水は昔から地下を走っている。
縁の下の力持ちという。
自分が大学で土木工学を学ぶ初めの頃、東京タワーに連れて行かれ、1時間景色を眺めると言うことをした。その後、先輩から「今、君達が見た全てが土木だ」と聞かされた。
道路、高層ビル、空港、港湾、河川・・・背中を電撃が走った。自分がこれから勉強する世界こそ、国家を形作るのだと。
その後、環境問題、公共事業への厳しいまなざし、3Kとも言われた。バブル崩壊で建設業も風前の灯火、そして誇りを失ったシビルエンジニアー。しかし、我々の存在は未来への国づくりには不可欠であると思う。不可欠な存在になるためにも、土木・建設業界を応援していきたい。