今日は診断士を目指す方々を対象とした講義を朝の10時から午後4時半頃まで受け持った。科目は、診断士受験生が苦しむ科目の一つである「経営法務」という科目である。
当初の予定では、10名前後の受講生が相手であった。このため、インタラクティブな講義を目指して、入念なインストラクションスケジュールを決めた。
具体的には、講義の合間合間に受講生に質問を投げかけ、それに答えてもらうことで知識の定着を図ると言う目論見であった。さらに講義風景は全てビデオ撮影され、全国のビデオ受講生が見ると言うことであったので、いつもは気にしないヘアースタイルも講義までにトイレで櫛を入れたり、顔も洗ったりと相当な準備で臨んだ。
勇んで教室に入ってみるとビデオをセットしていただく方しかいない?おや?教室を間違えたかなと思った。
担当の方に事情を聞くと、なんとライブで受講生が3連休と言うこともあって、誰もいないということであった。
要するにビデオに向かって朝の10時から午後4時半頃まで、休憩時間を除いて一人で話しまくるという講義であった。
今日の講義で、痛感したことは、受講生と言う相手がいることが、いかに講師にとって大切なことかである。すなわち、受験を目指す受講生とのインタラクティブな関係は講師自身のモチベーションをアップしてくれ、双方向であればあるほど、疲れない、潜在的な知識を引き出しやすいなどの効果があると痛感した。
これまでの講師稼業で最もハードだった講義は、土日を除いて16日間連続、1日7時間というものがあったが、今日の一日はこれに匹敵する疲労感を覚えた。
しかし、このようなチャンスをいただけることに感謝すると、今日も一日楽しかったと思えるものである。