ISO審査

現在、自分はISO14001に関する審査をさせて頂いている。今後は9001(品質)も審査を経験させて頂き、将来的には環境と品質を同日に審査する複合あるいは統合審査ができるように準備を進めている。

審査は被審査組織の人数等によって必要工数、すなわち人日が決定される。例えば、6人日だとすると、2人が3日間、3人が2日間等が一般的だ。
このように審査は複数の審査員がチームになり、チームとして審査をするケースが多い。チームにはリーダーが存在し、審査チームリーダーと称する。リーダーは主任審査員の資格を有することが必要で、リーダーの責任と権限は絶大だ。

過日、メンバーとして参加した審査でリーダーが適切なリーダーシップを発揮し、丁寧な審査が出来たケースがあった。リーダーは会社組織のように必ずしも年長者であることはなく、メンバーの方が年上のケースも多い。
本チームもメンバーの一人が年長者でかつ大手ゼネコン出身者であった。
素晴らしいリーダーシップぶりに対して、終了後、リーダーにお礼を述べることが礼儀だと思うが、年長者のメンバーは無言で立ち去った。

礼節を重んじる日本人の精神文化は、昭和10〜20年代に生まれた人でありながら欠如していた。

メンバーの意見をリーダーが全てを採用するわけではない、むしろメンバーの考え方の間違いを正すことがリーダーの役目であり、メンバーの力を引き出すことも役目である。

そのメンバーは自分の考えを否定されたことが、それも自分より若いリーダーに否定されたことが腹立たしかったのだろうか?

「実るほど首を垂れる稲穂かな」

「今時の若い奴は・・・」等と言っている年長者
そんな年長者の一部だとは思うが、

「今時の年寄りは・・・」と言いたくなるケースが多い。

そんな方々は自分にとって素晴らしい先生だ。沢山学ばせて頂こう!