無風の中の凧揚げ

先日、目から鱗の話を聞いた。

昨今の日本の景気は非常に厳しい、特に中小企業にとっては、ただ不景気が去り、好景気になるのを待っていては、体力が持たず、倒産する。
今の経営環境は、まるで無風の中で凧揚げをしようとしているのと同じだ。

風がない中で凧揚げをしたければ、どうするか?
普通は自らが走って、凧を上げようとする。
誰が走るのか、それは凧と言う会社を揚げたい経営者に他ならない。

すなわち、今の時代、経営者自らが走り回り、少しでも風を受けるようにしなければ、凧は(会社は)直ぐに落ちてしまう。
走り回って疲れた経営者は、走るのを辞める。そうなると、凧も(会社も)落ちるしかない。

少しでも工夫し少しでも長く走っている経営者には、ちょっとした順風が吹くかもしれない。あるいは、順風が吹くまで走り続ける経営者には、必ず順風が訪れるだろう。

しかし、最初の一歩を踏み出す決断力と行動力がなければ、走り始めることができない。

そして、一歩を踏み出しても勇気と覚悟、そして自信がなければ、走り続けることができない。

こんな時代だからこそ、経営者としての醍醐味や喜びも大きい。


この話を聞きながら、一所懸命にメモをした。

ぜひ、今年はこの話を講演等でご紹介しよう。そして、勇気と覚悟を持った中小企業の経営者により前進して頂こうと思う。