御恩

本日、私がISOの審査員補、審査員であった頃、厳しくご指導を頂いた主任審査員がご逝去されたとの報を受けた。主任審査員となってからは審査でご一緒させて頂く機会も減ったが、この主任審査員の方の講演等をお聞きすることで、審査に対する気持ちを常に高めることができた方だ。


初めて審査で同席させて頂いたことは、鮮明に覚えている。組織に対して、厳しいが優しさもある審査であり、到達点、目標の審査である。

今、訃報に接し、今までの御恩に感謝すると共に、その御恩にお返しをしたい。それは、きっと、先輩のやられてきた審査を超える審査を追究し、実現することだと思う。


人の死は悲しいことかもしれない。しかし、物理的にその方が現世から存在しなくなっても、確実にその方の意思は私が引き継ぎ、常に心の中で、先輩に問いかけ、先輩からの聞こえない声を聞かせて頂けると確信している。


これまで、数々の生意気な発言を笑って見守って頂き、時に厳しく叱咤激励を頂いたことに心から感謝


合掌