見習うべきタクシー会社!協進交通

タクシー業界が大変なことになっているようだ。

景気減速のため顧客が減った、規制緩和のため台数が増えた、料金値上げでさらに顧客が減った、かつ安値競争で収益が減った・・・

様々な外部環境の変化に対応できず、倒産するタクシー会社も多い。新潟でも老舗の大手が倒産した。

倒産の原因は何か?それは、外部環境の変化によって経営したためだろう。お客さんが溢れかえったバブルの頃、乗せてやるという意識で誰でも経営できた。お客さんが減ると、近くの移動には不満な顔でしか対応できない。
どこにも感謝の気持ちがない、そんな経営ではこの厳しい経営環境を乗り切ることは誰が考えても困難だ。

しかし、全てのタクシー会社が同じではない。千葉県鎌ケ谷市には、素晴らしい経営理念に基づき、様々な工夫で市民に支持されるタクシー会社がある。

協進交通という会社だ。

http://www.kyosin-kotsu.co.jp/


このタクシー会社は、只者ではない。ドライバーの7割が介護ヘルパーの資格を持ち、福祉・介護では地元ではなくてはならない存在だ。

「私たちは、“本当にタクシー業をしたい”“お客様に本物のサービスをしたい”つまり、お客様の笑顔を見たい仲間が集まることで差別化とブランディングを進めています」という社長の言葉は本物を予感させる。

さらに「介護タクシーのためにヘルパー資格ではなくて、本当のサービスを学ぶためのヘルパー資格、つまり、社員教育の一環としてヘルパーの資格取得を始めたのが本当のところです」を聞くと、真のサービス業であると思える。

そして「サービスは経験よりも心の姿勢」との社長の言葉には、拍手を送りたくなる。


これだけの高く尊敬できる理念を掲げたタクシー会社であり、かつ地元の方々に支持される会社であれば、どんな不況も乗り切ることと思う。


経営は経営者の理念と工夫次第といういい事例だ。




中小企業診断士の仲間が本を出版した。興味深い内容で、売り切れ続出のようだ。

顧客満足のすべてが面白いほどわかる本

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