創業塾と経営革新塾

創業塾、経営革新塾が全国で展開されている。自分も担当させて頂くこともある。
主催は主に商工会議所や商工会だ。
多くの主催者の悩みは、参加者の募集にある。最低でも20名以上が必要だ。このため、新聞やラジオ等を使って広報しているが、多大な予算を投入したにも関わらず、思うように集客できていないのが現実だ。それでも、頑張って20名以上集客し、全国で開催されている。

集客できた後は、通常10回開催される創業塾や経営革新塾の初回に何人が参加するかだ。ここも主催者としては始まるまで心配な点だ。

次に気をもむのは、初回参加者の何人が最後まで残るかだ。

自分が初めて講師を担当させて頂いた創業塾は、最終回であった。主催者に参加者をお聞きすると、30名程度というお話であったので、30名を想定したグループワーク等で臨んだ。ところが、実際の受講者の数は何と4名であった。

初回に参加した人が、2回目以降にどんどんと減少する。この傾向は全国の主催者の悩みのようだ。

創業塾、経営革新塾を担当させて頂くようになって、既に4年近くになる。自分自身は、初日を担当させて頂くことが多くなっている。それは、自分が担当した場合は、初日参加者を最後まで参加させたいとの思いが強いからだと自負している。

そのために様々な工夫を積み重ねてきた。

なぜ、初日参加者を最後まで残したいか?

それは、創業したい人、経営革新したい経営者が、この10回の講義すら満足に勉強できないで、創業や経営革新には決してチャレンジできないと信じているからである。

小さな積み重ねこそが成功の第一歩だと思う。

経営者を目指す人、経営革新したい経営者が、講義内容から一つでも自分自身にとって有益なヒントを掴むよう常に楽しみながら参加してほしい。
そして、仲間作りに励んで欲しい。

参加者の皆さんは、決して評論家にならず、素直な学びに喜びを感じる、そんな受講者に徹することが、成功への第一歩と信じて、参加してほしい。