二つの感動

日曜日に2つの感動を頂いた。

大阪国際女子マラソンで最後のゴールまで走りきった福士さんだ。
スタート直後から30キロ付近までの快走から急激に速度が落ち、最後はフラフラの状態で4度も転倒しつつ、立ち上がり、速度は遅いが走ろうという気力で走りぬいた。
このレースをマラソンの評論家がどのように評価するかは、それぞれの評論家が好きなように論評すればいいだろう。
しかし、自分は見ていて教えてもらったことが沢山あった。
倒れても倒れても最後まで諦めないこと
このレースを後悔せず反省する機会と前向きに考えること
十分な事前準備が必要なこと
全力の人には多くの応援が自然発生すること
自分は最後のゴールで体が震えるほど感動した

大相撲1月場所で、朝青龍白鵬の千秋楽決戦だった。
白鵬の絶対に勝つという強い気持ちが前面出た戦いだった。
「夏の巡業からずっと頑張ってきた。だからこそ、この戦いに勝つ」という決意は素晴らしいものがある。
横綱が強いことは当たり前であるが、プラスで横綱としての品格が不可欠だと思う。
単に強ければよければ、朝青龍K−1にでもデビューすればよい。
朝青龍を相撲界の悪役(ヒール)との表現もあるが、相撲界にヒールが必要か否かだ。
ヒールが必要としても、それが横綱であっては、横綱の重要な役割である全ての力士の代表として、神と力士をつなぐ役目を担う横綱ではないだろうと思う。
そんな思いで、千秋楽の結びの一番は、白鵬の勝ち相撲を見ることができた。
取組後の白鵬の表情は、「ざまあみろ」という横綱らしからぬ表情をする朝青龍とは全く違って、何だか澄んでいるように見えた。
勝つという決意を実現した取り組みにも感動した。