問題の本質を間違ってはいけない

輸入した冷凍ギョーザに有害物質である殺虫剤が混入し、多くの方々が被害を受けた。
新聞やテレビの報道では、中国の品質管理体制、輸入した業者や販売した業者の管理体制、あるいは中毒症状に関する現象を報道している。

この問題は、日本人に改めて日本の食糧自給率を考えさせてくれた。

企業の論理は、安く大量に仕入れて、他社よりも安く販売することで、市場の地位を確立し、利益を得ることだ。この考え方には全く問題がない。

さらに、品質管理問題もそのレベルの差が国家間であるのは、仕方がない。

品質管理問題や企業の管理問題という矮小化した話題で終始している印象がある。

しかし、今真剣に議論すべきは、我が国の食料安全保障の問題ではないだろうか。

軍事的にも肥大化した中国は、日本、台湾、韓国、米国などにとって、大変な脅威であることは誰もが知っていることである。

しかし、それはこの国の歴史の浅さと拡大意欲を考えると、何も不思議ではない。

今こそ、日本の国家としての食料に関する真剣な議論が必要だ。