「経営層は、環境マネジメントシステムを確立し、実施し、維持し、改善するために不可欠な資源を確実に利用できるようにすること」「資源には、人的資源及び専門的な技能、組織のインフラストラクチャー、技術、並びに資金を含む」
組織を経営するためには、経営資源と言われる「ヒト、モノ、カネ、情報、技術など」が必要であり、経営の中に取り組む環境マネジメントシステムでも必要な経営資源を用意し、活用することが求められている。
人的資源として最も重要な資源は、責任者であろう。一般的に環境管理責任者(環責と称される)は、組織の既存の役割や職務に無関係な責任と権限を持たせることが求められる。
例えば、副社長、専務、常務、取締役、部長などの既存の役割を有する方が、環境マネジメントシステムの管理責任者としての資質や知識を有さない場合、極端な話として、それらの資質や知識を有する若い従業員が環境管理責任者として活躍することも想定できる。