環境に配慮した製品を生み出す企業として、マスメディアが伝える企業は、総じて大企業が多い。トヨタ、ホンダ、松下、キリン・・・日本の会社総数に占める割合が僅か0.3%程度の一部企業だけが、マスメディアは好きなようだ。
従業員規模が数人〜十数人の小さな会社が話題にあがることは少ないが、これはマスメディアが取り上げるには、知名度が低いため、あるいはマスメディアが知らないためだろう。
マスメディアが知らなくとも、小さな会社の経営を支援する中小企業診断士は小さな会社のブランド価値を高める支援が必要だと思う。
環境ブランドとは、聞きなれないブランドであるが、これは企業が環境保全に貢献するイメージを企業名や商品名から得ることができるものである。
一方、小さな会社では環境ブランドなどよりも、目先の従業員の給料をどうやって支払うか、売上をどうやったら確保し向上できるかが大きな課題であろう。
ブランド認知度を上げること、売上を上げること、どちらを先にやるべきか、原因と結果の関係であろう。
ブランド認知の一つに環境があると思う。
最近の審査では、小さな会社も徐々に増えており、数名の規模であっても認証取得に挑戦する会社も見受けられる。素晴らしいチャレンジ精神である。
審査と言う場でアドバイスをせず、企業の改善につながる質問をレベルアップしたいと思う。