ボクシングの判定をめぐって、ワイドショーやスポーツ紙は賑やかだ。昨日、亀田新チャンピオンはテレビに引っ張りだこだったようだ。自分は昼食時に少しだけ見たが、何ともいえない暗澹たる思いを持った。
それは、亀田長男に相手に対する尊敬する気持ち、感謝の気持ち、謙虚さ、惻隠の心など、日本人が長い間かけて涵養してきた美しい心の微塵も感じさせないことだ。
「勝ちさえすれば、何でもいい、何を言おうが勝手」の発言に今の日本が向かおうとする世界の暗さを感じた。
子供の頃から権利だけを教育されてきた結果なのか、そう思った。行財政改革も重要だが、日本人の心を見直さなければ、どんなテクニックを労しても無駄に思えた。