今回の4日間の審査は、肉体的にはかなりハードだった。しかし、精神的にはとても充実した4日間であった。
審査した会社は業界でも有数の実績を誇り、ISOを導入する以前から社内でしっかりとしたシステムを持っていて、ISOを導入することでより強固で柔軟性のあるシステムをスパイラルアップしている。
特に、環境マネジメント上の目的・目標の設定では、身近な環境から地球環境までをも視野に入れ、全社あげて取り組んでいる姿勢には、審査員という立場を忘れるほど見事であった。
この会社が所属する業界は、構造的な不況にあえいでいるが、環境に真正面から、かつ真面目に取り組む企業が社会に評価され、顧客も単なる価格競争で発注金額の縮減だけを考えるのではなく、企業が果たしている社会的な責任までも視野に入れて欲しいと思った。