「明朗は健康の父、愛和は幸福の母」
明朗こそ、まず己が救われるともしびであり、己のかかげたこの燈火で、人もまた救われる。そして世の中が光明にかがやいて来る。
「何やってもうまくいかないんですよ。困っています」という深刻そうな相談を受けたことがある。ついつい同情し、何らかのアドバイスができたら喜んでもらえると思っていた。しかし、その頃は相手が喜ぶアドバイスができなかった。
今思うとその人はいつも物事を悲観的に捉え、あまり感謝の言葉を言うこともなく、常に失敗を恐れ、あるいは他人の評判を気にしていた。しかし、一番の原因は自分の聞く姿勢や心に問題があったと思える。
その人のために、何らかの適切なアドバイスをして喜んでもらいたいという気持ちのどこかに、自分を良く見せたいというエゴがあったのかもしれない。
まずは、相手の話、相手の心に傾聴し、一緒に改善するための方策を考えたいと思う。