防災に必要な費用は、ピンからキリまでの対策によって、大きく異なる。
いずれ地震が首都圏を襲うことは相当高い確率であろうことは、誰もが認めることであるが、今、次の瞬間に南関東直下型地震東海地震などが発生しないなどと誰も確信を持って否定できない。
しかし、何となく今日明日の問題ではないだろうと根拠無く思っている。
そのような中、不景気な中、苦しい経営を強いられている多くの経営者は、防災に割ける費用などと想像の範囲外であろう。
かと言って、何の対策もしないというのは本当に大丈夫だろうか。
自分が執筆した「防災マニュアルのつくり方」(マネジメント社)の宣伝ではないが、この本はお金をかけた防災対策を勧めているものではない。むしろ、できる範囲内で自社にとっても、顧客にとっても、あるいは地域にとっても必要最小限の対策を自社の経営体力に見合ったものをまずは、構築しましょうというものである。
その対策は緊急性を要するが、中には従業員が自覚することで、できる簡単な対策もある。
この本を書店で手に取り、自社に防災対策に活用し、リスクマネジメントについて知ってもらうことは、会社に不可欠なマネジメントという考え方も知ることができるため、多くの中小企業の経営者に読んで欲しいと思っている。
会社を守る「防災マニュアル」のつくり方―防災リスクマネジメントのすすめ