「仕事の中に仕事がある」
「たえず工夫を重ねる人の仕事ぶりは一味もふた味も違う。仕事に向かう人の熱情が、たとえ単調な仕事でも複雑な味を引き出すからだ。問題は仕事にあらず、やる気にある。」
例えば執筆の仕事を頂いたとします。内容は自分がそんなに熟知していない分野、それでも私に仕事を回していただいた方からすると、自分に期待してもらっている。
目次すら書けない状態が続きます。締切りまであと1ヶ月、時間はどんどん過ぎていく、朝と思ったらもう夕方、日めくりカレンダーが矢のように過ぎ去ります。
ところが、面白い経験をしました。
ある朝、ワープロを自分で打っていながら、自分で打っていない感覚になり、目次を一気に書き上げ、全体の骨組みを書き上げ、一気呵成に文章を書き始めました。
気づいたら、書き始めて30時間経過していました。なんと、90ページの原稿のうち、50ページを書き上げました。
仕事は常に考えていると、それが潜在意識に入り、考えていないようでも考えているのかなと思います。とても嬉しい体験であったと思います。
この執筆は自分にとってはとてつもなく高い壁でしたが、乗り越える楽しさを経験し、「さあ、次の壁よ出て来い!」という気持ちになりました。
「そんな仕事引き受けなければ良かった」と初めは思いました。しかし、素直に「ハイッ!お受けします」というのが、自分の選んだ道であると今では思っています。
出来る出来ないを考えるより、出来る方法を考えるほうがずっと楽しいですね。なんて考えていると、なんのことはない倫理法人会で勉強していることでした。