これがいい
居酒屋で最初の飲み物を注文する際に「ビールでいい」と言ったことに対して、先輩から叱られた経験がある。
先輩が言うには、「びーるでいい」とは、ビールに失礼だとのことであった。
ビールの製造者や運送の方々を含めた全てのビール関係者に対する感謝の気持ちで「びーるがいい」が正しいとのことであった。
この先輩からは「全ては遅すぎることはなく、早すぎることもない」とのお話をお聴きしたことがある。
全てはちょうどよいタイミングで発生するとの考え方であろう。
そう考えると、今年の1月21日に膵臓癌と診断されたことも同様で、ちょうどよいタイミングであったと考える。
2年前に妻の勧めでガン保険を契約した。もしも、すい臓がんの診断がもっと早ければ、ガン保険の先進医療費が出なかったかもしれない。先進医療費の補てんがあるので、高額の重粒子線治療に踏み切ることができた。
一方、診断がもっと遅くなっていたら、転移等で重粒子線治療が受けることができなかったかもしれない。
さらに、もっと若い時代になっていたら、すい臓がんの治療方法がなかったかもしれない。
さすがに人生経験豊富な先輩の言葉は、真実かもしれない。
病気になって初めて考えるチャンスも増えたことはラッキーなことだと言える。
先輩の話を聞き流していたが、今となっては、含蓄のある言葉を頂いたと思える。天国の先輩に感謝に気持を伝えたい。
今日も稲毛の重粒子医科学センター病院では、重粒子線による治療を受けている方々がいる。ガンを克服できると信じて、自分自身の弱さを知り、しかし、希望を持ち、複雑な気持ちで日々を過ごす方々だ。
そして、日々退院する方々が、今後の自分自身の体力、気力の向上を目指して、ガンと共生する日々を過ごす。
その一歩一歩は、希望への一歩一歩であると信じて頑張ってほしい。