日本における神様

世界の様々な宗教は、一神教が多いと言われています。一方、日本では八百万の神様と言われます。
神様は英語ではGODですが、日本における八百万の神様は英訳ができないように思います。

トレイの神様のように日本では至る所に神様が存在すると認識しています。古事記日本書紀でも太古の昔の神様が人間くさく描かれています。

八百万の神様を統合し、日本を統合する象徴が天皇陛下ではないかと思います。

大東亜戦争の敗戦後、昭和21年1月1日の官報でGHQ主導で出されたとされる「人間宣言」は、一度も天皇陛下が神様と称したことはないにも関わらず、「私も人間です」等と宣言したナンセンスな内容になっていると言われるが、これこそ日本文化に対する無知から生じたものだと言えよう。

サッカー日本代表ゴールキーパーの川口はサムライブルーの守護神と言われたが、誰も神様とは思っていない。ましてや川口が自分自身が「私は神様ではなく人間の一人です」等と宣言すること等ありえない。

日本では大変重要な人、大切な自然、お世話になっている台所、森から流れ出る清冽な清水等の全てに神が宿ると考える。一神教の方々に理解しにくい考え方であるが、無知を原因とする圧力に負けた敗戦直後の政治家は反省すべきだったと思う。

ところで、一神教であるユダヤ教キリスト教イスラム教等が神様として仰ぐ神様は、誰が創造したのだろうか?想像したと考えると、預言者であったと言えるが、創造したと考えると、一神教が神様と仰ぐ神様を創造した誰かが存在するはずだと思う。

恐らく、日本では神様を創造した誰かに対する尊敬や畏れを感じて、八百万という発想になったのかもしれない。

やはり、宗教観、世界観は各民族で異なり、違いを認め合い、共存できる世界を実現するには、日本のような何となく曖昧だが、全てに感謝する文化が必要になってくると思う。