死後の世界
ある時、友人と死後の世界の話題で盛り上がった。
友人は人が死ぬと、魂が別の生命に宿り、魂が永遠にさまようと話していた。
死後、犬になったり、鳥になったり、虫かもしれない、あるいは人間として生まれるかもしれない・・・きっと輪廻の発想だろう。
魂は輪廻としてさまよい、苦しみ、喜びを味わうが、輪廻から外れることを解脱というそうだ。
自分からは、人は死ぬと自分が生まれた瞬間に戻り、今の人生を再度生きるという考え方を示した。
生まれ、成長し、老後、そして死、あるいは不幸にも老後を迎えずに死
これを何度も何億回もあるいは何兆回も繰り返す。
従って、今の自分にとって未来は既に前の人生で経験した過去かもしれないし、今の自分にとって過去は、次の人生の未来かもしれない。
こんな風に考えると、苦しみの人生を何度も経験すると考え、絶望的な気持ちになるかもしれない。
しかし、今の自分にとっての未来は既に経験した過去かもしれないが、今の自分に記憶がない。
今からの人生できらっと光るものを見いだせたら、次の人生でも味わえる。
この話を友人にしたら、それはニーチェの永遠回帰思想と同じだと教えられた。
単なる思い付きが、あの哲学者ニーチェが言ったことに似ていると知って、ある意味嬉しかった。その後、ニーチェを読もうと思って書籍を買ったが、難しすぎる。