大学への進学を断念

産経新聞ニュースによると、九州大学大学の調査によると、九州大学への進学実績が多い長崎県内の高校で調査したところ、約3%の高校生が学力はありながら、経済的な理由で進学できない、進学をあきらめているという調査結果が公表された。
九州大学の副学長の談話では、「大学入試センター試験にこの割合を当てはめると、将来性豊かな約1万6千人の芽が摘まれることになり、極めて大きな数字で、対策が必要だ」とのことだ。

この記事を読んだ時は、すんなりと「かわいそうだな」と思った。

しかし、よ〜く考えてみると、この記事には学力のある子が大学に進学し、学力のない子が進学しないのに、経済的理由で進学できないのは不条理という考えが見え隠れする。

学力もあり、経済的に余裕のある家庭の子が就職することだって、選択肢だ。

むしろ、学力があって経済的余裕のある家庭の子が進学し、遊び呆け就職先を探すだけの4年間を過ごすより

会社に入って実社会の経験を積む方が、より好ましい経済社会を作れそうだ。

いい中学⇒いい高校⇒いい大学⇒いい就職⇒定年まで安泰⇒定年後も苦労なし

こんなイメージの貧困な国家では世界と戦えない。

明治の若者が見た「坂の上の雲」は、現代では見えないのだろうか?