ISO審査員研修に参加

自分が所属する(契約する)審査機関における臨時審査員研修に参加した。会場は大阪だった。東京開催もあったが、スケジュールの関係で大阪会場で参加だ。
大阪会場には、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州に在住の審査員の方々が参加されるので、日頃はめったにお会いできないベテラン審査員の方々との交流の場でもあった。
二日間にわたり、約10時間の長時間の研修を終えて昨日の帰郷の新幹線では、名古屋を過ぎたことも気づかない程、しっかりと寝てしまった。名古屋を過ぎ、豊橋あたりで目が覚め、缶ビールを飲みつつ、音楽を聴いて心地よい時間を過ごし、疲れも解消した。


ISOの審査機関は、厳しい岐路に立たされている。外資系の格安審査機関の進出、有効性を高める審査への期待の高まり、審査員の高齢化、収益性の悪化等である。
ISO14001は、2009年第2四半期から僅かながら減少傾向を示している。
一方、審査員の数はピーク時に1万1千人を超えていたが、現在は8,000人程度である。

審査は企業等の組織を対象とし、特に企業等の収益性悪化から、認証を取り下げたり、より安価な審査機関へ移行する傾向がある。
外資系や新興審査機関にとっては、他の機関で審査を受け続けている組織を奪い取るチャンスと考えているようだ。
これは、悪いことではない。
このような経営環境の変化を受け入れ、その中でいかに生き残るかが、それぞれの審査機関の経営者の手腕であろう。

審査の満足度は普通だが、安い
審査に満足でかつ安い
審査に不満だが安いからいい
・・・安ければ、多少の審査の質を問わない、そんな組織もある。このような組織の場合、「認証を維持すること」だけが目的になってはいないだろうか。


外部の審査と言う客観的な目で見られ、改善のヒントを得ようとすると、
高いけど、金額以上の価値がある
と言って頂ける、付加価値の高い審査の実現に尽力すべきである。


自分が所属する審査機関は、まさに付加価値を高めるための不断の努力を惜しまない。