経営における問題とは

経営における問題とは何かを考える際に参考にして頂きたい。
一般的に問題とは、テストの問題のように答えがあって、答えを出すことが一般的だ。
しかし、ここでいう問題とは、例えば「売り上げが足りない」といった問題を意味する。
問題として「売り上げが足りない」ということを認識するとは、「売り上げが何かに比較して足りない」ということを意味している。
その「何か」とは、「売上目標」ではないだろうか。「売上目標」に対して売上の現状が達していない、あるいはこ「のままでは今年度の売上目標に対して、売上が不足しそうだ」ということを意味する。

このように問題とは、目標と現状に差異が生じしていること、生じそうなことだ。

では、その原因は何が考えられるだろうか。

原因として、
景気が悪い
お客様が来店してくれない
ライバル店が近くで開店した
ライバル店が安値攻勢をしている
従業員の挨拶が悪い
雇っている店長が店員教育ができていない
お店の5Sが徹底していない
・・・・・・
色々と原因が考えられます。

一般的に現状と目標の差異を問題と言いますが、差異が生じる原因を問題点と言います。

さて、問題点、すなわち原因がピックアップされました。

次に考えることは、原因を除去すること、原因の影響を緩和することではないでしょうか。

ところが、「景気が悪い」という原因を除去することは、自社では不可能に近いです。不景気の影響の緩和は可能かもしれません。

原因を除去すること、影響を緩和するために実施すべきことがあります。それが、解決策です。
自社がどれだけ努力しても原因を除去したり、影響を緩和することが不可能な原因は、考えても意味がありません。そのような原因を受け入れることからスタートです。受け入れ、それをどう考え対処するかが大切です。

さて、解決策を考えて、実行に移そうとする際に、障害となることもあります。この障害を課題と言います。

課題が見えたら課題の解決策を考えます。


このように一言で「〜〜が問題だ」と言いますが、深く考えると興味深いです。


逆に「問題がない」という経営者の方々は、目標がないか、現状把握が不足しているか、と深く自問自答することが必要です。


「問題意識を持て!」と大号令をかける社長こそ、問題を理解し意識を高める努力を積み重ねて頂きたいと願います。