思いがけない同窓会

2月1日夜、自分の恩師がご逝去された。
訃報を聞き、昨晩執り行われた通夜に参列させて頂いた。大学院終了後に久しぶりに会った1年後輩も既に勤続30年の大ベテランであった。
先輩ともお会いした。また、研究室で日々の研究を指導して頂いた先生とも再会できた。
恩師のご逝去によって、思いがけない同窓会の様相になったが、これも先生のお蔭なのだと思った。

大学4年生になって間もない頃、研究室を選ばなければならない。自分は、独特の授業をされた恩師の門下生となった。
研究室には4名の4年生が所属し、英語の原本の読み合わせを中心に進んだ。
大学の卒論では、2名で1テーマの卒論を書きあげた。

自分は大学院に進学し、いよいよ研究室で一人だけの院生であったため、特別講義は教授とのマンツーマンであり、時には囲碁の勉強になったり、ウィスキーの飲み方になったり、大人教育をして頂いた。

大学院を修了し、会社に勤務、その後独立したが、あの研究室を選んだことが、現在のスタートで会ったのだと思う。

お焼香の際、先生のご遺影に向かって、「いずれ天国でウィスキーグラスを傾けながら、下手な囲碁に付き合って下さい」と心の中で思った。
囲碁の勉強をしなければ、約束が果たせなくなる。