船橋から御茶ノ水までのJRの切符を購入し、秋葉原の一つ手前の浅草橋という駅で、次の次だなと確認し、乗り過ごさないようにと注意していた。秋葉原につくと、「次の次が」、「次」に心の中で変換するが、秋葉原に着いた途端に心の中の命令が「次だ、降りろ」となって、秋葉原で慌てて電車を降りた。落ち着いて駅名を見ると秋葉原お茶の水は次だったので、慌てて電車に戻ろうとした。その時、悲劇が起こった。
電車を一旦降りる際に、切符をポケットから取り出し、自動改札で慌てないよう入念な準備をしていたので、切符を手にして、降りて、慌てて電車に戻ってと。慌しいことをした。その結果、手の中の切符がスルリ舞い落ちた。
まるで、映画「タイタニック」でヒロインの手を離れたヒーローが暗い海に沈むかのような風景だった。
そうです。切符が、ホームと電車の間の暗い空間に落ちました。
思わず「あ!あ〜あっ」と言ってしまいました。
何と近くで一部始終を見ていた方がいて、私が御茶ノ水駅で改札口を出る際に、駅員に事の顛末を説明している際、その方が「確かにこの人は、秋葉原で切符を落としました」と証言してくれました。そして、私は秋葉原御茶ノ水間の切符代130円を支払うだけで無事に解放されました。
改札口の外に出ると、その親切な方は既に都会の中に消えていました。
満足なお礼も言えず、「二度と切符をホームと電車に間に落としません。」と心の中で誓うことが精一杯であった。
都会は冷たいと言う人も多いが、都会といっても所詮は田舎者の集まりに過ぎない東京ですので、こんな親切を受けるとやっぱり田舎はいいな〜と思います。
今日の仕事は、こんな嬉しい親切を受けたので、二重丸、三重丸、花丸の一日でした。