首相は9日、15日参拝の公約に関して「公約は生きている。守るべきものだと思う」と語っていた。10日には「日本の首相がどこの施設に参拝しようが、批判される理由はない。戦争の反省を踏まえ、戦後61年間、1回も戦争せずに平和国家として発展してきた」と述べ、首相の靖国参拝への批判に反論した。

 昭和天皇A級戦犯合祀(ごうし)に不快感を示したとされる当時の宮内庁長官のメモが7月に明らかになったことなどを契機に、首相の靖国参拝に対する世論の慎重論が広がっている。小泉首相は在任中最後の参拝となる今回、8月15日参拝に踏み切ることで、靖国参拝問題で譲歩しない強い姿勢を示す格好となる。