先日、倫理法人会のモーニングセミナーで講師が非常に興味深い話をした。
「従業員は嫌になれば辞めることができる」
「経営者は嫌になっても辞めることができない」
経営者は、創業者、二代目、三代目とあろうが、経営者は経営理念を実現する場である会社という組織の全ての責任を負っている。
だから経営は面白い。というのが話の趣旨であった。
異論もあろうが、このセミナーは朝の6時開始、参加者は早い人で5時頃に集まり始め、6時前には会場には50名弱の経営者が集まっていた。こんな前向きで勉強熱心な集団からは、異論が出る要素はなく、皆真剣に聞き入っていた。
セミナー後の朝食会でお話しすると、非常に素直でポジティブな経営者の集まりであることが分かった。
その雑談の中で印象に残った某社の社長の一言「社長の最重要な才能は、素直さだ。次に謙虚さ、やる気、最後まであきらめない強い心、知識や経験よりも大切だ。知識や経験は知識や経験のある人材を育成すればいい。しかし、社長だからこそ必要な才能は全く違う」