「うちの会社は考え方が古いって皆が言っていますよ」
「次期の町内会長は、○○さんだって、皆が言ってるよ」
「景気が回復しているけど、大手だけで中小には無関係って、皆が言ってるね」
・・・・・「皆が言っている」
よく使う言葉ですが、皆って誰?ここには、事実と意見が巧妙に混在させられていて、自分の意見がいかに正当で不特定多数の意見を代表しているかのごとく、聞き手を困惑させることを無意識、あるいは意識的に意見を導入しているように思う。
理屈っぽくで申し訳ないが、このワナにはまると、間違った認識が正しいと思い込み、発言する自分自身に対する信頼感を得ることは難しいこととなると思う。
「うちの会社の考え方が古いって、○○部長、△△専務、□□課長が言ってますよ」
「次期の町内会長は、1丁目の○○さん、3丁目の△□さんが言っていましたが、4丁目の□△さんは、××さんと言っていました」・・・・・
事実と意見を区別した発言は、分かりやすく説得力もあると言えよう。ここに、説得の技術があるように思う。