環境方針は組織の最高経営層の熱い想いが語られ、環境マネジメントシステムはその想いを実現するツールである。
規格の要求事項を満足する必要があるが、方針で文書化しなくとも良い要求事項もある。例えば、「e)文書化され、実行され、維持される」という要求事項を環境方針に反映し、「この環境方針は文書化し、実行し、維持する」とオウム返しする必要はなく、最高経営層が頭の中で考える環境方針を文書化し、その実現のために環境マネジメントシステムを実行し、継続的な改善を通じて維持することで良い。
環境方針は環境マネジメントシステムで作成する文書類で唯一の公開を必要とする文書である。このため、組織にとっては自社を外部にピーアールするチャンスでもあり、入念な文章校正を行い、自社がどんな想いでどんな製品、サービスを提供し、どんな活動をしているかを一般の方々に理解してもらうという気持ちが必要になると思う。