『d)環境目的及び目標設定及びレビューのための枠組みを与える』
環境マネジメントシステムは、環境方針に示す企業の最終的な到達点を実現するため、目的と目標を設定し、それを具体的な計画とし、実施することである。
ここでは、環境方針で環境目的・目標を設定すること、設定した目的・目標を見直すことを宣言することを求めている。
「枠組みを与える」という意味は、方針の中で明確にするという形式的な意味合いもあるが、実質的には環境目的や目標を設定する仕組、見直す仕組を求めているといえる。
環境方針に設定した環境目的や目標を列挙することも考えられるが、目的や目標は計画の実行状況、監視測定、法的要求事項等の変化等によって、見直すこともあり、その都度環境方針を改訂する手間が必要になる。