我が家の近くには、スポーツを中心とした教育を行う幼稚園がある。この幼稚園は、以前は小学校に上がる前に知識を身に付けさせようと、英才教育を行っていたそうだが、理事長先生が経営方針を大きく転換され、スポーツ、それも団体スポーツを教育の中心に据えたそうだ。これは、子供は英語を覚えたり、足し算ができたりという知識よりも、団体生活の中で人のために頑張る、人に喜んでもらうという基本を幼稚園時代に知って欲しいということだそうだ。この教育方針に共鳴する他の幼稚園関係者が見学に頻繁に訪れている。我が家も二人の息子はこの幼稚園で学び、いずれも小学校、中学校でサッカーに熱中できた。
自分はこの幼稚園の前を通って駅まで出るが、幼稚園の守衛さんがいつも気持ちよく「こんにちは、おでかけですか?」と声をかけてくれる。
地方都市のちょっとした出来事だが、自分にとっては、素晴らしい町に住んでいる誇りを感じる瞬間である。