日本工営の創業者であり、我が国建設コンサルタントの生みの親である故久保田豊氏が、生前に私が日本工営の入社式に臨んだ際に、発せられた珠玉の一言である。
相手が国家政府であろうと、共産ゲリラであろうと、役所であろうと、ヤクザであろうと、正しいと言う信念と相手に対する誠意があれば、勇気が湧き、相手に正々堂々と対峙することができる。
入社式での衝撃は私の人生において、永遠に生き続けている。
姉歯建築士久保田豊氏のこの珠玉の一言を聞いていれば、あのような不誠実な技術者に成り下がらなかったのだろうか。
日本工営では、今でも久保田豊氏が残した貴重な財産は受け継いでいるのだろうか。受け継いでいれば、厳しい経営環境を誠意と勇気で乗り切ることができると思う。