JIS Q 14001:2004(ISO 14001)で、4.3.3目的、目標及び実施計画の要求事項がある。
目的・目標は、
①汚染の予防、
②適用可能な法的要求事項及び組織が同意するその他の要求事項の順守、
並びに③継続的改善に関するコミットメントを
含めて、環境方針に整合していること。
とある。
そもそも、環境方針においては、①、②、③を満たすことを確実にすることを求めているため、上記の要求事項は、
「目的・目標」は要求事項に適合する環境方針に方針に整合していることを求めている事項となる。
一方、目的・目標の設定では、組織の著しい環境側面の中から、自ら定めた判断基準で著しい環境側面を抽出し、著しい環境側面のうち、技術上の選択肢、財務上、運用上及び事業上の要求事項、並びに利害関係者の見解を考慮することとなっている。
以上のことから、多くの組織では目的・目標の設定においては、著しい環境側面を考慮した手順で行うことが多く、環境方針で宣言した内容で目的・目標の設定モレが生じるケースが散見される。
一部、著しい環境側面を管理することが環境マネジメントシステムであるとの解説が記述される解説本を見ることがあるが、環境方針を忘れないようにしたいものだ。