診断士、環境審査員という仕事は、人と話し、人からいかに沢山の情報を得て、それをベースにその人のために考え、考えを文章にする仕事だ。
従って、聞く技術は非常に重要だ。文章を書くこと、それを伝えることも重要である。
このうち、文章を書くことについて、思ったことを述べたい。
文章の最初の一文字、一文を書く際、何が重要かと考えると、当然であるが、結論であろう。結論をしっかりとイメージしていなければ、思いつきの文章になり、冗長な文章となる恐れがある。
一方、結論が明確でもそれに至る論理が明確でなければ、例え結論の納得性が高くとも、共感を得ることは難しい。このため、結論に至る論理展開を考える必要がある。
論理展開について、難しい論理を好み、難しければ、高級との錯覚を覚える人もいるが、できれば、論理は明快で分かりやすいほうが、結論を伝えやすくなる。
こんな風に考えると、文章を書く前の全体の構成を考える作業に相当な時間を費やし、その作業結果を反映する作業として、文章を書くという作業が完結すると思う。

最近、文章に気を付けるようになったため、他人の文章で気になる点も多く見受けるようになったが、人の文章に文句を言えるほどの、文章がまだまだ未熟な自分は、控えめに指摘させて頂いている。