中小企業診断士試験が、来年度から大きく制度変更される。大きな変更点は、一次試験の科目数の減少と科目合格制度の導入であろう。これにより、ますます受験生の数の増加が予想されると同時に、今年以上に難しさが増すように思える。
今年までは、総合計で6割以上の得点、ただし1科目で4割を下回ると不合格という制度であるが、来年からはある脚きり点を下回ることが許されず、不得意科目が1科目でもあると合格は不可能になる。すなわち、今まで以上に1科目ごとに丁寧な準備が求められるということである。
次に、来年の4月から施行される新会社法の存在だ。この法律は、現行の商法(第2編)、有限会社法、商法特例法を融合し、カタカナ文字を現代用語に書き換えた程度と想っていたが、よく読んでみると、歴史的な大改革になる新法であることに気づいた。
来年の一次試験では、新会社法をめぐる様々な問題が出題されると予想できる。

以上の観点から、来年度以降の診断士試験では、難易度が高まること、新会社法をしっかりと勉強し、様々な科目で応用できる能力を求められることが予想される。