ISOは国際規格であり、これをベースに作成された国内規格がJISである。自分が取扱う規格は、14001であり、環境マネジメントシステムという。
規格そのものは非常にボリュームが少ないが、これに従った会社のシステム文書は、分厚い8センチのキングジムファイルが一杯になる会社、薄いフラットファイルで十分な会社と量という観点でも大きく異なる。
また、内容も当然自社オリジナルな内容であり、同じ規格をベースにしていると思えないような独自性がある。
しかし、当然ではあるが、中を貫く考え方は共通しており、審査では共通している事項のモレがないが、自社独自の間違った解釈をしていないか、自社で決めたことを決めたとおりに実行しているか否か、実行するために何を行っており、その有効性を評価するシステムであるか等の多様な視点で評価し、認証を登録するか、維持するかなどの客観的な判定材料を得る。
自分が審査を受けた際に、非常に細かな審査を受けたケース、大まかだが根本的な問題点に気づかせてもらったケースがある。どのような審査がベストであるかは、審査する立場の自分では明確な答えが見出せていないが、審査を受ける立場であった頃は、細かくはないが、指摘された事項から自社で考え、自社で問題点に気づく審査が最も勉強になると思った。
審査も企業の経営革新に少しでも貢献できるよう診断士の目を持って審査の設計をしたいと思う。