小兵力士として大きな北の湖を負かし、相撲ファンでなくとも相撲を見た元大関貴ノ花が昨日夕方口腔底がんが原因でご逝去された。まだ55歳の若さだったという。
今年の1月に弟子の貴ノ浪の引退に当たって、入院先から国技館に駆けつけ、大いちょうの断髪式に臨んだ姿は、鬼気迫るものがあった。自分の命を縮めてまでも、愛弟子の門出に立ち会う姿は、本当の優しさと思いやりを感じた。
横綱に夢は二人の息子が達成した。相撲界に重要な記録を残すとともに、多くの人の記憶に残る人間であったと思う。合掌