ISO14001の審査の準備におけるメインイベントは、チェックリスト作りだ。チェックリストとは、被審査企業での審査における質問事項である。
チェックリストを作るためには、企業の環境マニュアルや手順書等を入念に確認するが、最近は徐々に中小規模の企業も増えており、企業の環境マニュアル等が金太郎飴のようになってきたと感じる。
恐らくISOコンサルタントと称する困サルさんたちが、どこかのマニュアルなりを雛形にして相手企業に多少カスタマイズしているのだろうが、あまりにも金太郎飴のようで、もったいないと思う。
何がもったいないかと言うと、困サルに企業が発注する金額である。最近は安くなったと聞くが、それでも100万円近い金額を支払うのであれば、単に審査機関の審査合格だけでなく、企業のマネジメントの仕組みの改善にまで実行するとはるかに費用対効果が高くなり、どんぐりの背比べをしている同業他社との強烈な差別化が可能になると思う。
自分は審査を行う立場で、コンサルタントは行っていないが、あまりのひどさに、そろそろ自分もコンサルタントの分野に進出して、中小企業のISO支援を考える時期が来たかなと思っている。