自民党が1枚岩ではないことぐらいは理解していた。昨夜の自民党郵政関係合同部会では、条件付での了承を取り付けた。というが、テレビ報道では凄まじい怒号の中での強行採決だったようだ。
国会の予算委員会における強行採決は、日常茶飯事だと思うが、同じ自民党内でも同じことが起こるとは驚いた。
新聞報道では反対派の意見はあまり伝えられず、むしろ採決のプロセスに憤りを感じる反対派議員の怒りの声だけがクローズアップされていた。
最近のニュースを見るたびに思うが、インタービューアーは現象のみをとらえ、その底にある真の原因、意図を読み取ろうという想像力が欠けているように思う。
「反対する原因は何ですか、郵政事業をどうしたいですか?」自分だったらこう聞きたい。その上で、「あなたは郵政事業の効率化、税金の効率的な運用で何をしますか」とか聞けばいいのにと思う。
中国の反日デモでもそうだった。「日本の歴史教科書の何に反対ですか?どの会社の教科書の何ページにあなたが不快と感じる記述がありますか。その記述をどのように変更すべきと思いますか」とか聞けないのかね。
企業では消費者、顧客などから様々なクレームが毎日のように発生している。企業がクレームの表層的な現象のみを捉えて、小手先の対応しかしなければ、お客さんの真の信頼を勝ち取ることは不可能だろう。そのため、企業ではクレームに対して、「なぜ、なぜ、・・・」と自問自答し、真の原因を探り、その原因を是正することを行う。
当たり前のことだが、中々難しい。難しいからこそ、そこに全力を投入することで他社との差別化もできる。
報道インタービューアーも同じだ。なぜを何回も繰り返し、真の原因に迫ることをして欲しい。
なぜなぜ5回ともいう。例えば、スーパーで賞味期限切れの商品が1個混ざっていて、その商品を購入した消費者からクレームが付いた。
なぜ、賞味期限切れが混じったか。
担当者のチェック漏れがあった。
なぜ、担当者はチェック漏れしたか。
商品チェックを急いでいたさなか、電話が入り、失念した。
なぜ、電話に出ると失念するか。
一人で担当し、他の商品チェックも開店時間に間に合わせるため急いでいた。
開店時間までになぜ慌てたか。
朝礼が終わって開店時間まで時間が少ない。
では、朝礼を少し早めて開店時間までの余裕を増やし、その分余裕を持った商品チェックをしてはどうか。・・・・
こんな職場内での検討は当たり前のように各企業は真剣にやっている。