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我が国最大のＮＰＯである地球村の代表者の高木善之氏が書かれた素晴らしい内容の本である。プロフェッショナルの集合体であるオーケストラの指揮者として考えていること、心がけていることが明確に書かれており、企業の従業員をオーケストラの一人一人のパートを受け持つプロとみなし、経営者を指揮者とみなせば、企業経営という観点でも沢山の気づきを得られる本である。また、経営者にとっても、従業員にとっても、取引先にとっても、顧客にとっても、企業経営者は何を目標に経営することが、最も幸せかを考えるいい機会になる本であり、クラシック音楽なんて全く分からないという方も、ぜひ一度は読んでおく価値のある一冊である。
この本を読むまで、世の中には「幸福の総量」があって、それは何らかの絶対値をもっているので、ある人が幸福になると、その分別の人の幸福が減るという感覚もあったが、この本を読んでなんてバカな幻想を持っていたんだと、ハンマーで頭を殴られたような衝撃を受けた。

地球大予測〈2〉オーケストラ指揮法