雨の土曜日、本当に寒い一日だった。今日は、来週に予定している環境審査の準備に明け暮れた。
環境ISOに基づくマネジメントシステムは、規格が一つでありながら、企業によって本当に千差万別で面白い。環境側面の捉え方、著しい環境側面の決定方法、環境目的や目標の設定方法など同じ規格をベースにしても、それぞれの企業での違いがある。このシステムを導入する動機は様々であるが、地球環境問題に企業として結果的に貢献できることが必要であるが、企業の第一の目的である利益を毎年度出すこと、継続することにどれだけ貢献できるかが、ISOを企業に定着させる重要な視点となろう。
マネジメントシステムの捉え方は、各企業で自由に考えることができるが、大半の企業で形骸化しているように見られる。形骸化している理由を規格要求事項に求めることもできるが、むしろ企業の取り組みに対する基本姿勢にあるケースが多い。
企業経営において、環境マネジメントシステムは数あるマネジメントシステムの一つである。これ以外にも財務、人事、マーケティングなどのマネジメントシステムが存在するが、これらは、企業においては、経営戦略の機能別戦略と捉えることが必要である。
経営戦略は、企業に存在する経営理念をベースに、自社の内部環境における強みや弱み、外部環境における機会や脅威を分析し、自社が進むべき方向性、自社の生き残るべき領域を設定し、それらを実現する経営資源の構築から機能別戦略に至る一連の組織的かつ計画的な行動である。
このような戦略の一つとして、環境マネジメントシステムを把握すると、自社におけるシステムの在り方が具体的に見えてくる。
このような観点でシステムを再構築すると、自社の経営に役立つシステムに再構築することも可能ではなかろうか。
京都議定書も16日に発効した。ますます企業に求められる環境上の役割は大きくなる。
CSチャレンジ・サポートでは企業における環境マネジメント構築サービスを審査員の経験を踏まえて提供してきた。今後、2004年版への移行も必要になる。ますます、審査員としてのスキルアップを図り、心から成功を願う中小企業の支援に適切なコンサルティングサービスを提供する必要性と使命感を感じている。