梅雨

今年の梅雨は雨が少ないようだ。関東の水がめであるダムの貯水率が減少している。節水の必要性が高まりそうだ。
ISOの審査では、品質と環境の観点で組織のマネジメントシステムが、JIS等の規格要求事項に適合しているか、組織の目的に整合しているか等の多様な観点で見させて頂く。
品質に関する審査では、プロセスに重点をおいた審査をしているが、環境の場合は、効率化、負荷の軽減、その結果としてのコストダウン等を見させて頂く。

例えば、節水について、どの程度節水するのか、どのように節水するのか、節水がなぜ必要なのか、誰が節水を管理するのか、どのような指標で管理するか、いつ節水状況を確認するのか、等を事前に計画し、その計画の実現性を高めるために自覚を高める等の教育を行ったり様々な観点で目標値の達成を実現しようとする。

その結果、節水が実現できれば、同時にコストダウンにもなろう。
コストダウンが組織の意図した活動の結果であれば、組織の意図を実現する道具に節水が活用出来たこととなる。

ISOは経営の道具であると言われていながら、道具を持つことが目的化しており、道具の活用ができない組織が多かったが、新たなISOはそのような組織に朗報であろう。
その朗報を活かすか否かは、組織の能力の問題だと思う。

新たなISOに基づくシステムの見直しに関するコンサルティング契約を結び、定期的に訪問するケースが多くなっている。

新たなISOへの移行だけでなく、実質的に役立つシステム作りに貢献したいと思う。