ニッポン人の忘れもの

フジテレビの「めざましテレビ」と「とくダネ!」が共催した特別企画の「探そう!ニッポン人の忘れもの」を読んだ。
心がほのぼのとすると同時に懐かしさって皆が共有しているものなんだと感じた。

探そう!ニッポン人の忘れもの

探そう!ニッポン人の忘れもの



自分が小学生の頃、4つの小学校を転校する生活だったが、この季節に思いだすのは、冬の教室の石炭ストーブだ。
毎朝、高学年の子が担当になり、低学年の教室や自分たちの教室のストーブ用に石炭を外から運び込み、火をつける。
教室が暖かくなった頃、低学年の子たちが登校し「お兄ちゃん、ありがとう」と言っていた。

石炭ストーブは火が灯るまで時間がかかったが、その暖かい炎は記憶の奥底にある。

自分の石炭ストーブの楽しみは、朝、ポケットに入る手頃な石を入れ込んでおくことだった。
帰る頃はストーブの火も消え、石がちょうどいい加減の暖かさになっていた。
その石をポケットに入れて、ポカポカしながら道草しつつ帰るのが楽しかった。
友達と「暖か〜!」と話し、「今日は何して遊ぼうかいね」、「野球がよかっちゃ」、「そうっちゃね〜」
毎日、毎日、楽しい日々が永遠に続くと思っていた時々、石が熱すぎてポケットを焦がし軽い火傷も今となっては楽しい思い出だ。