広島は遠くて快適だった

kosakayuji2008-06-18

5時起床
6時出発
7時10分新幹線東京出発
11時5分新幹線広島到着
早めの昼食
12時原爆ドーム前到着、講演まで散歩
13時半〜17時講演
18時37分広島出発
10時半東京到着
11時半帰宅
長い一日だった。新幹線乗車時間は、往復で8時間もあった。
しかし、N700系という最新ののぞみは、快適で、執筆した書籍の初校も順調に進んだ。

原爆ドームでは、いくつかの違和感があった。

その1
小学生が先生に質問していた。
「先生、どうしてアメリカは日本に原爆を落としたの?
「日本が悪いことをしたから、懲らしめたのだよ」
・・・・いい加減な答をする先生だと思った。
戦争に善も悪もない。歴史は原因と結果で考えるべきだろう。

第二次世界大戦前は、欧米列強は、アジアやアフリカを植民地化する競争をし、その競争に勝つことが正義だった。
その流れの中でソ連は、朝鮮半島に触手を伸ばし、脅威とした日本は韓国を併合した。あるいは、日本もその競争仲間に入り、満州を半植民地化した。
当時はそれが正義だった。
その結果、大東亜戦争が始まり、アメリカは戦略的に原爆を落とした。
小学生には難しいかもしれないが、単に「日本が悪い、アメリカは正しい」という教え方は、未来の日本を担う小学生に対する教育姿勢として正しいのか否かを考えて欲しい。

その2
公園内の石碑に「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しません」とあった。
誰が過ちを犯したのか。それが、分かりにくい。分かりにくいので、読み手が勝手に判断する。その判断は「日本人が過ちを犯した」であろう。
先に書いたように戦争は悪も善もない。どちらも悪だろう。
しかし、人類は常に戦争の中にいると思う。平和はむしろ人類では稀な状況だろう。平和を維持するには、多大な努力が必要だ。
上記を正しく書くならば
「安らかに眠ってください。我々日本人は世界の全ての民族が二度と過ちを繰り返さないよう努力します」
こんな感じが正しいのではないだろうか。



日本ほど平和で温和な国は世界でも稀な存在と思っていた。
しかし、「誰でもよかった」などと自分勝手な論理で多くの人命を奪う者が出現している。平和が大切だと叫ぶだけでは、平和になれない。
教育、国防に関して、大きな歴史の中で見直すべき時期になった。