目的、目標は組織が将来、どのような環境に配慮した、環境に貢献する企業になるかを決めることである。目的は、どんな状態になりたいか、目標はそれれが実現した状態を可能な限り定量的に表現したものである。
例えば、目的として「地球温暖化の原因物質であり、当社の事業で排出する二酸化炭素の排出量を削減し、京都議定書の順守に貢献する」とした場合、目標は「2000年度の排出量に比べて、2010年度は1割削減する」という感じである。
また、実施計画は1割削減する方法を考え、そのための手段、責任の所在、実施日程を具体的に定めるものである。
目的、目標の設定の仕方によって、環境マネジメントシステムが組織の経営に役立つか否か、認証維持だけのマネジメントシステムになってしまうか否かが決まってくると思う。
目的、目標は、環境影響、環境側面、著しい環境側面などのJISの定義を再確認して欲しい。また、環境マネジメントシステムは、品質とは多少異なり、自分は自主的な取り組みに対する認証だと考えている。
JIS規格も許容範囲を広く解釈することも可能である。
このため、単なる認証取得だけ、維持だけのシステムでもISO取得事業者と言えるであろうが、年間の費用を考えると、経営に役立たなければ、費用対効果が低いと思う。
とくに中小企業においては、1円たりとも無駄にしないという心がけは不可欠であろう。
ISOを経営に活用する、経営を改善する・・・費用対効果を高めましょう!