環境マニュアルの最初に目的を書くことが多い。
一般に目的の記載内容は、以下の内容が多い。
「この環境マニュアルは、JIS Q 14001:2004に従って、環境保全、汚染の予防を目的に制定する」
この目的で特に問題はないが、企業のマネジメントシステムはなぜ構築するのか、という企業における目的は、本当に環境保全と汚染の予防だろうか?
言い方を変えると、企業の経済活動の目的は、何だろうか?
確かに地球環境問題の深刻化、環境保全コストの増大による国民が担う負担増などを考えると、環境保全、汚染の予防は立派な目的だと思う。
しかし、自分には素直に腹の底に入らない。
そもそも企業は、株式にしても、合資、合名、合同にしても、出資金をベースに企業活動を行い、出資者に利益を配分し、従業員を雇用し、永遠の存在として継続した活動を行う。そのための減資は利益であろう。
すなわち、企業においては何と言っても利益を確保することが目的ではないかと思う。
マニュアルの目的は、上記で問題は無いが、企業の経済活動の根本的な目的を達成するためのISOであり、その根本的な目的を明確化することで、全ての構成員の理解が進むように思う。