漫画は子供の頃大好きで、小学校低学年の頃は近所の貸し本屋さんで、少年画報を月に1回借りて読むのが好きだった。中学校では、少年マガジン、サンデーといった2大少年雑誌を友達から借りて読んでいた。高校では突然漫画に興味を失い、友達の影響から映画の本を読んでいた。大学では時代劇小説が好きになった。ところが、大学院では研究室にいつも最新の漫画雑誌が何種類もあり、また漫画に回帰した。
会社に入ってからは、通勤電車の中で背広姿で漫画を読むことは、大人の恥と思い、徐々に漫画から遠ざかっていった。ところが、入社して数ヶ月した頃、会社の上司と先輩と出張した際、課長が新幹線の中で漫画を読み始めた。先輩は明らかに不満そうな顔で「電車の中でいい大人が漫画を読むのは恥ずかしくないですか?」と責めた。課長は「他人に迷惑をかけていないからいい」と応えていた。今思うとこの頃からこんな大人が誕生し始めたんだと思う。この課長はいわゆる団塊の世代だ。
今の時代を形成する無気力、無関心、無目標は彼ら団塊の世代が無責任な民主的な教育で育てられた被害者として、あるいは被害者という意識の無い被害者として、次の世代に被害者を生み出してきたのではないかと感じる。
電車の中で恥ずかしさを感じず漫画を読む中高年、化粧室すなわちトイレと同じ感覚で化粧をする女性、携帯電話が人生の全てのような思考停止の顔をした携帯人間、道路に平気でタバコの吸殻をポイ捨てする大人・・・石原都知事が言っているが、日本が日本人がドロドロと溶けていっているのだろう。
ということだが、自分も家ではごくたまに漫画を読む。最近は「ドラゴン桜」を読んでいる。この漫画は、絵はあまり美しくないが、ストーリィが良く、単行本の第1巻から第11巻まで読んだ。資格試験に挑戦している方は、参考になる話も多いので、読む価値があると思う。

ドラゴン桜(11) (モーニング KC)

ドラゴン桜(11) (モーニング KC)

ドラゴン桜(10) (モーニング KC)

ドラゴン桜(10) (モーニング KC)