先週の土曜日、朝7時から東京12チャンネルでビジネス維新という番組で東京向島にある岡野工業の岡野社長が出演されていた。よくある頑張る中小企業でテレビ受けする話のうまい社長だろうと先入観を持って見始めた。
数分でその先入観は消え去った。一番共感したのは、「経営で義理人情を欠いたらだめだよ」という言葉である。堀江モンのようにとにかく金のためなら、手段を選ばず、まあこれも悪ではないが善とも言えないことに比べるとなんと新鮮なことか。というか、当たり前のことを当たり前にやっている素晴らしい社長だと思った。
さらに研究開発、技術開発に積極的に取り組み、わずか6名ほどの会社であるが、この会社がなければ、薄型の携帯電話もデジカメもこの世に存在しなかった。また、痛くない注射針も開発したそうだ。開発の主旨として、自分でインスリンを注射する人が可哀想だということである。
こんな会社は不況だ、不景気だと文句を言わず、それをそれとして受け止め、今が一番いい時代と考え、そこで力強く生き残っている素晴らしい会社、素晴らしい社長だと思った。