人と人の関係におけるあるべき道が倫理と捉えることが一般的であるが、人間生活には様々なモノが関わっている。高度経済成長時には、モノは廃棄するために生産しているような印象であった。
今、有限な地球を認識すると、「地球倫理」ということに心を寄せる必要がある。
倫理法人会では、「地球倫理」の実践として以下のポイントを提案している。
・木を植える
・緑を大切にする
・清掃を徹底する
・ゴミを持ち帰る
・紙を大切に使う
・電気を節約する
・ガソリンを節約する
・水を節約する
・水を汚さない
・回収し、再生する
これらのポイントを見ていると、環境ISOを見ているような錯覚を覚える。
倫理法人会は、全国4万5千社の企業が参加し、勉強する法人の集まりであり、例え環境ISOの認証を取得していなくても、これらの実践を行えば、認証取得企業と同じ貢献が期待できる。
これらを、実践した場合の効用は、
・環境破壊を防ぎ、地球を保全する
・人、物、自然と調和し、バランスよい生活ができる
・地球上の人類が一つになり、永久に繁栄する

倫理法人会では、「物はこれを生かす人に集まる」という。
物、金、人は欲深い生き物だ。しかし、二宮尊徳先生が語った「たらいの水」の例話は、欲深ければ深いほど、目的が達成しないことを明確に表現している。すなわち、欲深くたらいの水を自分の方にかきよせると、水は向こうに逃げる。人のためにと向こうに押しやると、我がほうにかえる。