天職という言葉がある。天職にめぐり合えた人は幸せだ。天職にまだめぐり合えず、探している人も幸せになる権利がある。仕事を単に給料を手にする手段と考えている人は、何が楽しみだろう。よく趣味を仕事にできたらいいという話を聞くことがある。逆だろうと思う。仕事を趣味のように思えたら何と幸せなことか。
今、独立して1年と10ヶ月が経過した。会社員と違って、何時から何時までが勤務時間、土日・祝日は休み、有給休暇が年間○日、育児休暇・介護休暇、などとは全く無縁な世界を自分で選んだ。忙しい時、執筆でノリノリで書ける時などは、昼夜の区別なく仕事を楽しんでいる。
時には、経験も知識も無い仕事をいただくこともある。数万円の報酬の仕事で、数万円の書籍を購入して勉強して、ある一定の成果を出す。利益は出ない。しかし、知識という財産は増えており、次の仕事で使える。
仕事をしていて、一番の楽しみは新しい壁に出会えた時だ。数日間考え抜いても答えが見えない。朝から晩まで考え抜く、寝ている間も夢で考える。時には1ヶ月間考え抜いて、突然執筆し始め、一気呵成に執筆を終えることもある。この時の充実感は何物にも変えがたい喜びである。